京都・五条の町屋

 

京都府京都市
木造2階建て改修
延床面積:80.68㎡

~時を重ねてつくる~

五条通りに面した石畳の路地奥に、タイムスリップしたような趣のある佇まい。出会ったときは解体が進んでいた。まず安心して暮らせるように耐震補強を施し、その一方で、町家本来の姿“自然を身近に感じて過ごすいとなみの場”として再生するために、使い勝手やここちよさに配慮した計画とし、「時を重ねてつくる」方法を探りながら工事を進めていった。
時を経て味わい深い土壁や柱、梁、建具は今の姿のままで活かし、新たに加えるものは背景となるようになじませて。
土、木、石、紙、自然に還る素材でつくる。土間や縁側、坪庭を暮らしに合わせてよみがえらせる。目線が低く程よい高さのスケール感を再認識し、極力家具は置かずにレベル差を活かして“座す”しつらえで憩い集える場所に。引戸がもつ開閉自在のしなやかさで、ここちよさを整えよう。
培われてきたもののありのままの姿を観ること。そして受け継がれるものへと活かす、省く、必要なものだけを職人の手仕事で加えていこう。日々のいとなみが、ゆたかに、これからも培われていくように。

 

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